聞いたことがあるかも知れませんが、文章中のひらがなの割合は約70%と言われています。
つまり、ひらがなが整うと書く文章全体の印象がかなり変わります。
文章を書く時によく出てくるひらがな、“は”、“が”、“です”や“ます”、まずはそんなひらがなから練習してみるのもいいと思います。
では、そのひらがなが上手くなるには?
こんな字が書きたいと思うお手本の字を見つけて、その字の形を覚えてしまう。
・・・これだけです。
ひらがな、カタカナは数が少ないですし、毎日1文字ずつでも一通りひらがなを学ぶのに2か月あれば大丈夫ですね。
字は真似るが基本ですが、ただお手本の字を真似しているだけでは、その時は上手く書けてもお手本なしではなかなか書けなかったりします。
私もペン字を学ぶようになって、「これまで毛筆の時には意識してしていなかっただけで、やっていたことがあったんだ」と、改めて気づくことになりました。
私が普段している練習方法を書いてみました。どなたかの参考になれば幸いです。
練習ノートはマスノート
私は子どもが使っている12マスの国語ノートを買ってきて、自分の練習用に使っています。
あまり小さい字だと、細かい部分が見てもよく分からないからです。
習字教室で子どもが1年生の時に使っていたのは10マスでした。それくらい大きくてもいいかも知れませんが、お手本と大きさの差がありすぎると書きづらいかなという気もします。
じっくり観察しながら書く
お手本を左に置き、それを見ながら書く。
毛筆と比べて、ペン字はさらっと書けてしまいます。だからちゃんと意識していないと、「真似る」だけで書けたつもりになってしまいがちなんだと思います。
初めはお手本をじっくりゆっくり見る。特に一画目が大事。
例えば「あ」なら、初めのーをマスのどこからどこまで書いたらいいのか。2画目もどのくらいカーブしているかじっくり見ます。
ひとつひとつしっかり見て書くと、1文字でも時間がかかります(笑)
書いたらお手本と比べる
書いてみたら、お手本の字とじっくり比べてみます。
近くから見て、またちょっと離して比べる。そうすると自分でも「この線が長すぎたな~」とか、「ここの角度がおかしいな~」とか、「この最後の払いの方向が違うな~」・・・見れば見るほどいろいろと出てきます。
気づいた部分には違う色のペンで直しを入れると分かりやすいです。
次はこうしようと考えながら書く
そしてまた書きます。
今度はさっき自分で気づいた部分に気をつけながら、またお手本を真似て書きます。
どうでしょう。最初よりはきっとよくなっているのではないかと思います。
基本、この繰り返しで私は練習しています。
そして考えたらこれ、ひらがなに限った練習方法ではないですね・・・。
書道に関しては、私は昨年ずっと教わっていた先生が亡くなられたので今は先生について習ってはいません。ペン字については「ペンの光」を始めてから初めは独学で学んでいたのですが、少し前から添削指導をしてくださる先生について習い始めました。
ここに書いたのは、以前から練習している方法です。
初心者の方は教室に通って直接指導を受けられるのが一番いいと思いますが、独学の場合はこんな方法でお手本を先生にして自分で添削をして、そしてまた書く―――。
でも、教室に通っていたとしても直してはもらえても書くのはやっぱり自分なので、結局は自分でやるかやらないか、どうやるかなんですよね。
練習を続けていると、ほんの少しずつですが上達していくのが自分でも分かってきたりして。その嬉しさがあるから続けられるんですよね。あと、書けない悔しさもあるから続けられる。
ゆっくりじっくり丁寧に。
「ペンの光」で学び始めて、私もまた改めて日ペンのひらがなの練習をしています。形を覚えても書かないと腕は落ちるので(落ちるのは早い)、日々の練習がやっぱり大事ですね。
「今の時代に書道やってるなんて変人や」と、亡き恩師が冗談で言っていましたが、書く楽しさにはまるとやめられないなと思います。