何かを習い始める時のきっかけとして、「苦手だから」「下手だから」など、できないからできるようになりたくてやってみようと思うのと、「面白そう」「楽しそう」「ワクワクする」、そんな気持ちからやってみようと思うのとでは初めから違いがあるなあと、少し前に人の話を聴いていて思っていました。
どちらがよくてどちらがダメとかそういうものでは全然ないんですけど、そんなことをいろいろ考えていたら、自分の中でずっともやもやしていたことの理由が見えてきた気がします。
ペン習字を例に挙げると、「うまく書けない」「下手な字にコンプレックスがある」「字が汚くて恥ずかしい」といったマイナスのこと、今の自分はできていないからそれを埋めるというか改善するために習いたいという気持ちで始める人も多いのではと思います。
私自身は振り返ってみると、もっと上手くなりたいという気持ちはもちろんあって習い始めたのですが、それよりもっと単純に「書くことが好きだし楽しいから、もっとやってみたい」という気持ちの方が大きかったんです。
それで今、これからのことを考えてみると、私がしていきたいのは、「ない」を埋めるためにペン字を伝えることではないなと改めて気づきました。もやもやの理由は多分ここの部分だったんだと思います。
習い始めた結果、できないができるようになるのはもちろんあるかも知れないけれど、「足りないからやる」という気持ちより「楽しそう、面白そう!だからやる」の気持ちを大事にしたい。ペン習字に限らず、そういう気持ちがあちこちで広がることをしていけたらなあと。
分かりにくいかも知れませんが、自分への備忘録として。