字を書くのが好きな人や上手な人って、きっと毎日めちゃめちゃ練習してるのだろうと思っていた昔の私。
早く上手くなりたいと、家族も心配するくらい書きまくっていた時期がありました。
それで、結果どうなったかというと、
手を痛めたという・・・泣
このおかげで学んだこともありますが、これからペン字を習ってみたいなと思っている方には、そんなことになって欲しくないなと強く思っています。
頑張り方を間違えると、よい結果を生むことができないからです。
手を痛めた原因を考えると、
・ペンの持ち方が悪かった
・長時間書き続けた
この2つが大きい原因です。
これは、ペン習字をこれから始める方にもぜひ気をつけていただけたらと思います。
ペンの持ち方は思ってる以上に大事
子どもの頃に大人から鉛筆の持ち方をよく直された経験がある方もいるかも知れませんが(私の世代は結構そうでした)、私は手を痛めて、「ああ、正しい持ち方って大事なんだなあ」と実感しました。
手を痛めてから、改めて自分がどんな持ち方をしていたのか、どうやったら手になるべく負担をかけずに書けるかを試行錯誤しました。
私の場合はそれほど癖のある持ち方をしていた訳ではないのですが、人差し指にすごく力をかけていたり、薬指・小指をぐっと握って書いていたようです。
細かく見ると、やっぱり癖のある持ち方だったということです。
あれこれ試してみた結果、今は手や指への負担は以前と比べてぐっと減りました。
書く字が安定するまで少し時間はかかりましたが、今後ペン字を続けるためにもよかったのだと思っています。
私みたいに強制終了?となる前に、書写の教科書やペン字の本によく写真付きで載っている「正しい姿勢と持ち方」、お持ちの方はぜひ一度見直してみてください。
ちなみに今の私のペンの持ち方は、教科書通りではありません。
でもこれは一応基本の持ち方を分かった上で、自分に合う持ち方をしているということです。
今の自分の持ち方ってどうなのかな?と、ちょっと考えてみてくださいね。
長い時間練習すればいいというものでも・・・
「たくさん練習したらそれだけ上達できる」
この言葉、そうだと思うところもありますが、でも練習のやり方次第ではむしろ逆効果になってしまうこともある危険な言葉だったりするなと思います。
なぜなら、
「たくさん」の量の加減ができなくて、手を痛めた自分がいるからです 苦笑
「練習したら~」はどんな練習をするかによって上達具合は変わるということを、これまでの経験から感じているからです。
ペン字を習い始めてすぐの頃は、「早く上手くなりたい!」と思って意気込んで練習されるかもいらっしゃるかなと思います。
量を重ねることも大事ですが、質をともなった量であることが大事。
やみくもにただ時間をかけてたくさん書いていれば上達するわけではない!と言いたいです。
書くスピード、お手本の見方、それぞれの字のポイントなど、いろんなことを考えながら書くんです。
そういう意味では、ペン習字は脳トレにもなりますね。
そして、無駄に長時間書かないこと。
長時間書くのは手を痛めることにもなりますし(実体験・・・)、毎日1時間は練習を!と思っていると案外すぐ挫折しまう可能性も。
1日10分でもこつこつ継続して練習する方が、結果遠くへ行ける(上達できる)と感じています。
ペン習字を習い始めた初めの頃こそ、慌てずじっくりゆっくり。
習慣になるまで継続することが大事だなと思います。
私は今日は毎月の手書きの仕事と競書の課題練習です。
ペン字ライフを楽しみましょう♪