日々のコト

字にも想いや意識が宿る

手紙や葉書きがメールになり、
SNSでのメッセージのやりとりになり、
距離のある人との手書きでやりとりする機会は
確実に減っていますよね。

海外にいてもビデオ通話ができるなんて、
学生時代に少しですが海外にいた当時のことを思えば、
夢のようなことです・・・。
当時は国際電話は料金がすごく高くて、
実家とのやりとりはFAXがメイン。
ホームシックにもなりました。
でもそんな経験は逆に今はできないので、
貴重な経験だったなと思ったりもします。

話を戻して・・・
減っている手書きをする機会。
今、日常で手書きをするなら
仕事でのメモ、日記、手帳を書く、
学校や役所などに出す書類や
何かの申込書に名前を書く・・・などでしょうか。

私自身は仕事で月に一度、
今の職場の情報発信のための通信を
手書きで書かせてもらう機会があります。

ペン字をきちんと学び始める前から
書かせてもらっていて、
考えたらもう8年くらい毎月書いています。
原紙は残っているので、書き始めた頃の
字を今見ることもできるのですが、
目を覆いたくなるくらいひどいくせ字・・・。

でもペン字を先生について習い始めて
かなりの時間が経ち、最近、読んだ方が
「この字、すごくきれいですね~」
「毎月文章も楽しみだし、
字を見ていると気持ちがいいです」
と、声をかけてくださるようになりました。

字がきれいと言われると、まだまだですと
思って恥ずかしくなりますが、
「気持ちがいい」と言ってもらえると
字からも想いが伝えることができたかなと
素直に嬉しく感じます。

通信に書く文章は毎回担当が違っていて、
その原稿をもらって私が手書きするという流れ。

原稿の文章自体にも想いがこもっているのですが、
書く時には私も気持ちを込めて書いています。

なので、きれいと言われるよりも
その文章が誰かの心に届いたと感じた時の方が
嬉しいんですよね。

通信を読んだ人にいただく言葉から、
言葉に想いや意識が宿るのと同じように、
手書きの文字にも想いや意識が乗って

読む人に伝わるんだと実感しています。

字が上手下手は見た目の問題で、
本当に大事なのは書いている時の気持ち
なんだろなと思います。

手書きで文字を書いた先には誰かがいる。
そのことを感じながら、
これからも大事に書いていきたいです。