ペン字のマナビ

一画目を大事にする

硬筆書写検定の実技練習をしていて実感していることがあります。

特に縦に書く時(三体、縦書き、自由作品)に感じることですが、中心がずれていると字がキレイでも全体として整って見えないんですよね。

中心を揃えるといっても、例えば一文字だけを枠などで範囲が決まっていない白紙の紙に書く場合なら、どこで書いても書かれたその一字の中心が取れていればいいのですが。

枠があるところに字を続けて書いたり、文章を書くとなると、一字だけでなくその行の中心に字の中心も持っていかないと全体として整っては見えません。(楷書、連綿で書かない文章について)

行の初めの一字が中心を取れているかどうか、これがあとに続く字にも影響してくるので、まずは初めの一字をしっかり行の中心に合わせて書く。そして、もちろんその後の字も見えない中心線を意識して書いていきます。

一字一字の中心ということでいうと、私自身は特に偏と旁が左右に分かれている漢字に気をつけるようにしています。これはこれまでの練習から自分の癖が見えているからです。

例えば偏が左側にあって、その一画目が中心線から左にずれていると旁もやっぱり左にずれます。偏を書き終えてズレに気づいたとしても、旁でそれを修正しようとすると偏と旁の間に不自然な空間ができたり、旁だけ大きく書いてバランスがおかしくなったりして・・・。

一画目が大事だということ、試験勉強を通して最近改めて気づかされています。

文章を書く時に中心がずれやすいなと思ったら、一画目をどこに置くかを注意して書いてみてください。意識するだけでもかなり変わってくると思います^^